化学基礎
共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。また、共通テストの設問別分析や平均点の推移などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
河合塾講師からの学習アドバイス
※下記のアドバイスは、2026年度共通テストにむけたものです。
化学基礎学習アドバイス
共通テストは、大問2題で構成され、第1問は化学基礎の全分野からの小問集合、第2問はある題材(2025年度は「空気に含まれる気体成分の発見と質量保存の法則」)に関する総合問題が出題されます。全体を通して、教科書に記載されている基本的な知識に関する問題が中心ですが、第2問では、資料やデータから必要な情報を読み取り、基本的な知識と組み合わせて解答に至る思考力を要する問題も出題されます。
- 1.基本事項を確実に身につけよう
- 共通テストでは、教科書に記載されている基本事項、知識を確認する問題が多く出題されます。また、思考力を要する問題も、基本的な知識を組み合わせて解いていきます。したがって、基本事項を確実に身につけることが何よりも重要です。教科書の章末のまとめなどを使って各項目の大枠をつかみ、それぞれについてより詳しい内容をまとめていくとよいでしょう。
さらに、教科書の章末問題や、センター試験や共通テストの過去問、全統共通テスト模試などを活用して、知識が確実に身についているかのチェックも必須です。
また、計算問題も計算式の立て方、考え方が理解できているかを、問題演習を通じて必ずチェックしましょう。 - 2.知識を組み立てる力をつけよう
- 問題文の中から情報を読み取り、教科書に記載されている基本知識や法則と照らし合わせて、解法の道筋を組み立てていく力も問われます。この力を養う方法の一つとして、全統共通テスト模試の活用があります。全統模試では主に第2問で、思考型の問題が出題され、考え方、解法の道筋が記載されています。また、教科書の実験や探求の項目では、情報の収集、実験計画の作成、結果の分析・考察の進め方が記載されています。必ず目を通し、そのプロセスを理解しておきましょう。
2026年度共通テスト「化学基礎」問題構成と設問別分析
問題構成
| 大問 | 分野 | 配点 | マーク数 | テーマ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 物質の構成、物質の変化 | 30 | 10 | イオンや原子の電子配置、同位体、物質量、酸化数、物質の性質、分子の極性、溶解度、蒸留の実験装置、弱酸の電離度、化学反応の量的関係 |
| 2 | 物質の構成、物質の変化 | 20 | 6 | アルカリ土類金属の性質、酸や塩基の強弱、化学反応の量的関係と元素の含有率、塩の区別、酸化還元反応、物質量 |
| 合計 | 50 | 16 | ||
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設問別分析
- 第1問
- 問1は、Al3+と異なる電子配置をもつイオンや原子を選択する問題であった。
問2は、同位体に関する正誤問題であり、取り組みやすい問題であった。
問3は、ケイ素原子と鉄原子が混合した試料中の鉄の質量パーセントを求める計算問題であった。
問4は、原子の酸化数を求める問題であった。
問5は、物質(塩化ナトリウム、ショ糖(スクロース)、硫酸バリウム)の水への溶解性、水溶液の電気伝導性を問う問題であった。硫酸バリウムが水に難溶であることが知識として問われている。
問6は、水、二酸化炭素、アンモニアの分子の極性の有無を問う問題であった。
問7は、硝酸カリウムの固体の水への溶解度に関する計算問題であった。
問8は、食塩水から水を蒸留する実験器具と操作に関する正誤問題であった。
問9は、弱酸のモル濃度とpHから電離度を求める計算問題であった。
問10は、一定量の塩酸と加えた炭酸カルシウムの質量とその結果をもとに塩酸の濃度の範囲を求める計算問題であった。 - 第2問
- 問1aは、カルシウムとマグネシウムに関する正誤問題であった。
問1bは、強酸、弱酸、強塩基、弱塩基の正しい組合せを選択する問題であり、取り組みやすかったであろう。
問2aは、リン酸水素二アンモニウム(NH4)2HPO4とリン酸二水素アンモニウム(NH4)H2PO4の混合物中の窒素NとリンPの含有率の変化を求める問題であり、NとPの原子の数に気をつけて考える必要がある。
問2bは、塩化カリウムと他の物質を区別する問題で、塩の水溶液の性質、炎色反応、元素の検出、酸化還元反応に関して総合的に問われている。塩化カリウム水溶液は中性、塩化アンモニウム水溶液は酸性を示すが、フェノールフタレインではともに無色となり区別ができないことから解答できる。
問3aは、酸化還元反応を選択する問題であった。
問3bは、グラフから試料中の窒素の質量を読み取り、石灰窒素中のCaCN2の含有率を求める計算問題であり、グラフの読み取り方について戸惑った受験生も多いと考えられる。
共通テスト「化学基礎」平均点の推移
| 年度 | 2026年度 | 2025年度 | 2024年度 | 2023年度 | 2022年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平均点 | 28.58 | 27.00 | 27.31 | 29.42 | 27.73 |
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