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倫理

2021年度入試(2021年4月入学生向け入試)からセンター試験に代わり、「大学入学共通テスト」が導入されます。

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。

河合塾講師からの学習アドバイス

倫理学習アドバイス

共通テスト「倫理」では、これまでのセンター試験と同様、「倫理」の各分野からまんべんなく出題されることになるでしょう。したがって、学習対策として優先すべきは、全分野について基本事項を確実に押さえることにあるといえます。未学習の分野をつくらないことや、苦手分野を放置しないように注意することが重要です。

共通テスト「倫理」は、これまでのセンター試験とは異なる形式の設問と、センター試験と同じような形式の設問とが混在することが予想されます。どちらの形式の設問が出題されるにしても、出題の中心は教科書に記載されている知識事項にかかわるものとなるはずです。したがって、教科書に記載されている知識事項を地道に学習していくことが何よりも重要となります。ただし、教科書に登場する人物名や語句を単に暗記しただけでは高得点は望めないでしょう。例えば、誤りの選択肢に受験生を惑わすような形でキーワードを掲げるといった出題手法がありますが、このような手法は共通テストにおいても用いられる可能性があります。この種の手法を用いた設問と向き合った場合、暗記学習に依存する受験生は引っかかる可能性が非常に高いです。こうした選択肢にひっかからないようにするためにも、教科書の内容理解に徹した学習を進めることが重要です。また、模擬試験などを活用して理解を正確にし、正誤判断力を磨くことも有効であると思われます。

新しい形式の設問を研究するには、2018年に実施された共通テストの試行調査「倫理」の内容をチェックしておくとよいでしょう。新しい形式の設問に対応するためには、読解力や思考力を試す設問への対応力を磨くことが求められます。とくに、この種の設問は1問当たりに費やされる時間が多くなりがちですから、「試験中にこの種の設問に時間をかけすぎて、解答時間の配分に失敗した」という事態に陥る可能性があります。読解力や思考力を試す設問への対応力や時間管理力を磨くには、模擬試験などの演習を通じて練習しておくとよいでしょう。
センター試験「倫理」の過去問を演習しておくこともオススメします。共通テスト「倫理」の設問のなかには、これまでのセンター試験と同じような形式の設問も混在する可能性があるからです。センター試験の過去問に登場する設問を用いて、知識事項の確認・補充を積み重ねていくことは、共通テスト対策としても有効な学習手段となるはずです。

大学入試センター発表資料

令和3年度試験情報令和3年度試験情報

共通テストの時間割や問題作成方針などが掲載されています。

平成30年度試行調査平成30年度試行調査

平成29年度試行調査平成29年度試行調査

[参考] 2020年度センター試験 問題構成と設問別分析

大問 分野 配点 マーク数
1 現代社会の諸課題と青年期 28 10
2 源流思想 24 9
3 日本思想 24 9
4 西洋近現代思想 24 9
合計 100 37
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設問別分析

第1問
「友達関係」をめぐる会話文をもとに、現代思想、青年期の心理、現代社会の諸問題から幅広く出題された。教科書レベルの出題であり、選択肢の多くも正誤を容易に判断できるものが多かった。クワイン(解答番号1)とノージック(解答番号3)は、受験生にとっては見落としがちな思想家であり、難しく感じたかもしれないが、クワインについての問題は「ホーリズム」の内容を知らなくても、文章を丁寧に読むことによって正解できるものであった。
第2問
「旅」をテーマとした本文をもとに、東西の源流思想に関する基本事項が幅広く出題された。大乗仏教(解答番号13)、儒教と仏教(解答番号15)、キリスト教(解答番号16)については、それぞれについて的確な理解を要するため、やや難しかった。トマス・アクィナスの『神学大全』からの資料文読解問題(解答番号18)は、他の大問の資料文読解問題に比べてやや取り組みにくいものであった。
第3問
「伝統とは何か」をテーマとした本文をもとに、日本思想分野から幅広く問われた。仏教については空海や道元などの代表的な思想家が問われず、空也(解答番号20)や鈴木正三(解答番号24)など受験生にとってはやや見落としがちな思想家が出題された。また、古神道(解答番号22)、山鹿素行(解答番号23)についての出題も、思想の的確な理解を要するため、やや難しいものであった。
第4問
「身体と理性」をテーマとした本文をもとに、西洋思想分野から幅広く問われた。ルネサンスとキリスト教(解答番号29)、カントとヘーゲル(解答番号32)についての出題は、不慣れな用語が用いられていることや思想史の的確な理解が必要なことから、正誤の判断がやや難しいものであったが、他は代表的な思想家についての出題が多く、全体的には解きやすいものであった。

[参考] センター試験 平均点の推移

年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度
平均点 65.4 62.3 67.8 54.7 51.8
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※共通テストの平均点について

2018年に実施された共通テスト 試行調査では、平均得点率が5割になるように作問されました。
2021年1月実施の共通テストで想定する平均得点率は明示されていませんが、同様の得点率を想定して作問されると考えられます。

共通テスト 科目別学習アドバイス

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