地理総合,地理探究

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。また、共通テストの設問別分析や平均点の推移などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

河合塾講師からの学習アドバイス

※下記のアドバイスは、2026年度共通テストにむけたものです。

地理総合,地理探究学習アドバイス

1.地図やグラフを多用し、その的確な判読と思考力を重視
共通テストでは、自然環境と農業や人口分布と自然災害のリスクなど、自然環境や人間生活に関わるさまざまな地理的事象の相互の関係を示した図表が多用され、資料を的確に読み取るスキルが求められます。また、解答には地形や気候と生活文化の相互関係や形成要因、産業の立地論など論理的に思考する力が不可欠で、問題文や図表の量が多いのでいち早く題意を理解し判断する力も必要です。
2.「地理総合、地理探究」の出題範囲
第2問は「地理総合」との共通問題で、地球的課題や国際理解、地域調査などの分野から、第3問は「地理探究」から自然環境と自然災害、資源と産業などの系統地理の分野と特定の地域を扱った地誌が出題されると思われます。いずれも必要な知識は教科書を逸脱することはありませんが、基本的な知識をもとに推論する力が問われます。
3.図表の判読と思考力アップのための学習対策
教科書や地図帳にはさまざま図表が掲載されていますが、そこから判読できることが何かを考える習慣をつけましょう。とくにプレート境界と変動帯、大気の大循環と気候区分など自然環境は成因を押さえておくことが重要です。共通テストの過去問や全統模試などでの問題演習は早くから始めて、図表を使った出題形式に慣れ、正解にいたる考え方をしっかり身につけましょう。

2026年度共通テスト「地理総合,地理探究」問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 配点 マーク数
1 乾燥・半乾燥地域の生活文化の多様性(地理総合) 13 4
2 津軽平野とその周辺地域の地域調査(地理総合) 12 4
3 世界の自然環境と自然災害(地理探究) 21 6
4 衣料品類の生産,流通,再利用・再資源化についての探究(地理探究) 17 5
5 人口と都市(地理探究) 20 6
6 ドナウ川,ナイル川,メコン川の流域に関する地誌(地理探究) 17 5
合計 100 30
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設問別分析

第1問
モロッコ内陸部でみられる伝統的な建物や農業、西アジア・タリム盆地の3地点における生活用水の確保、南アメリカ大陸の高山地域・乾燥地域の気候(雨温図)と生活、ユーラシア大陸における乾燥地域の家畜飼育が出題された。解答に迷うものはないが、問2・問3の判定では、学習の中で習得した知識に基づいて解答することが求められる。
※地理総合第1問との共通問題。
第2問
津軽平野とその周辺地域の農地や農作物(米、野菜、果実)、ため池の造成方法と決壊時の浸水ハザードマップ、十三湖におけるシジミ漁の持続可能性、リンゴの輸出量の変化と台湾への輸出時期が出題された。問1では、標高分布図で海岸砂丘などの位置を確認し、資料1の写真の説明文をよく読み、判定しよう。問4では、会話文から判定の根拠となる情報を読み取って解答しよう。
※地理総合第2問との共通問題。
第3問
海底の地形、いくつかの観測地点における大気中の二酸化炭素濃度の推移、日本におけるいくつかの土壌の分布、アメリカ合衆国とカナダにおける湿地・湖沼の周辺の自然環境、地域別の水資源量と1人当たりの水資源量、火山の小~中規模の噴火によるハザードマップが出題された。問2は大気中の二酸化炭素濃度の季節変動が光合成と関係することや北半球と南半球では季節が逆になることなどを踏まえて解答したい。
第4問
亜麻・ジュート・綿花の生産量と主要生産国における栽培、化学繊維製造業と綿紡績業の1967年と2021年の都道府県別事業所数、日本におけるいくつかの国からの衣料品輸入額の変化、日本におけるいくつかの小売業についての商業集積地区別の店舗数の割合、世界の中古衣料品類の輸出額と輸入額が出題された。問2は資料1冒頭の説明文を手がかりに、総事業所数の変化などに着目して解答したい。
第5問
アフリカ・北アメリカ・南アメリカ・ヨーロッパの人口密度と1人当たり穀物生産量、アラブ首長国連邦・インドネシア・フランスの国外居住者と外国人居住者、フィンランド・メキシコ・マリの自然増加率の推移と人口ピラミッドの変化、ニューヨーク都市圏・デトロイト都市圏における職業別就業者割合、都道府県別の第一次産業就業者割合、平均通勤・通学時間、持ち家住宅割合、日本の地方圏における1980年と2020年の人口集中地区の範囲と大型店舗の分布が出題された。問4はデトロイトについての具体的なイメージがないと判定が難しい。
第6問
ドナウ川・ナイル川・メコン川の河道に沿ってみられるケッペンの気候区分、ハルツームとプノンペンの景観と特徴、オーストリアにおけるドナウ川周辺の国境を通過する貨物量とその輸送手段別割合、ドナウ川・ナイル川・メコン川の流域を含む国々の水資源の国外依存度、ドナウ川・ナイル川・メコン川の流域を含む国々における1人当たりGDPの平均値と変動係数が出題された。問1はある河川にのみ示された凡例(気候区)や特に割合が高いものを手がかりに解答の道筋を立てたい。問3は注に示された上流側と下流側に位置する国に着目することがポイントとなる。

共通テスト「地理総合,地理探究」平均点の推移

年度 2026年度 2025年度 2024年度 2023年度 2022年度
平均点 61.87 57.48 65.74 60.46 58.99
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