河合塾の大学入試情報サイト

英語(リスニング)

共通テストに向けてどのような学習を行えばよいのか、河合塾講師からの学習アドバイスをご紹介します。また、共通テストの設問別分析や平均点の推移などをまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

河合塾講師からの学習アドバイス

※下記のアドバイスは、2024年度共通テストにむけたものです。

英語(リスニング)学習アドバイス

1.「1回読み」と「2回読み」が混在!
読み上げ回数が問題により異なり、「1回読み」と「2回読み」が混在します。模擬試験を受験するなど、実戦的な問題に多く取り組み、形式に慣れておきましょう。
2.複数の情報を整理し、組み合わせて判断する力をつけよう!
共通テストでは、選択肢を素早く読み取り、情報を整理する力に加え、図表やワークシートなどを正しく読み取り、聴き取った情報と重ね合わせて判断する力が求められます。表やグラフなどの資料が含まれる実戦的な問題を活用して、資料や選択肢を素早く読み取り、テーマや展開を予測しながら聴き取る練習をしていきましょう。
3.多様な音声に慣れておこう!
日常生活や学生生活などをベースとした、イメージしやすい場面を中心に出題されますが、英語を母語としない話者も登場しますので、多様な音声に触れておきましょう。リスニング力をつけるためには、日々、意識的に英語の音(オン)に慣れることが大事です。
  • 一度聞いてわからなくても、スクリプト(読み上げ文)をすぐには見ず、何回も繰り返し音声を聞いてみる。
  • 単語を学習する際は必ず「音声」とあわせて覚える。さらに、普段から単語を口に出して発音するクセもつけておく。
  • ただ漫然と音声を聞き流すのではなく、英文と音声を突き合わせて、英語特有の「消える音」や「変化する音」に注意しながら聞く。

これらの対策をしっかりと行い、高得点を狙える力を身につけていきましょう。

2024年度共通テスト 問題構成と設問別分析

問題構成

大問 分野 配点 マーク数 読み上げ回数
1 A 短文発話内容一致問題 25 4 2
B 短文発話イラスト選択問題 3
2 対話文イラスト選択問題 16 4 2
3 対話文質問選択問題 18 6 1
4 A モノローグ型図表完成問題 12 8 1
B モノローグ型質問選択問題 1
5 モノローグ型長文ワークシート完成・選択問題 15 7 1
6 A 対話文質問選択問題 14 2 1
B 会話長文意見・図表選択問題 2
合計 100 37
前へ
次へ

設問別分析

第1問
A:短い発話を聴き取り、発話内容と最もよく合っている選択肢を選ぶ問題。発話内容を1文で言い換えたり、1つの発話内容から状況を把握したり、状況を1文で要約したりすることで、聞こえてくる発話内容を把握する力が問われた。
B:短い発話を聴き取り、発話内容に最もよく合っている絵を選ぶ問題。音声を通して語いの正確な理解が問われており、発話内容の概要を把握する力が求められた。
第2問
短い対話とそれについての問いを聴き取り、その答えとして最も適切なものを選ぶ問題。場面の説明とイラストを参考にして、必要なポイントを聴き取る力が問われた。それぞれの場面が日本語で記されている分、聴き取りにおける状況把握の負担が軽減されている。
第3問
短い対話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。日本語で書かれた対話の場面を参考に、印刷された英語の質問で問われている要点を把握する力が求められた。
第4問
A:読み上げられる説明を聴き取り、4つのイラストを時系列に並べる問題と、スケジュール表の空欄を埋める問題。前者の問題では、順番を表す表現を聴き取る必要があり、後者の問題では、表のどの部分の説明かを素早く理解することが求められた。問22~25では、「選択肢は2回以上使ってもかまいません」という指示文があるが、実際に2回以上使う選択肢はなかった。
B:4人の説明を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。複数の情報を聴き取り、その情報を比較検討しながら、取捨選択する力が問われた。
第5問
ガラスに関する講義を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。講義で聴き取った内容とグラフから読み取れる情報を組み合わせて要点を把握する技能統合問題であった。ワークシートは簡素化されたが、それゆえ内容を予想しにくかった。問28~31では、文法・語法の知識も必要だったため、選択肢を当てはめるのが難しくなった。なお、「選択肢は2回以上使ってもかまいません」という指示文があるが、実際に2回以上使う選択肢はなかった。問33では、昨年に続き、講義を受けての学生の発表という形式で、講義の読み手とは違う読み手になっていた。また、選択肢が長くなったため、読む負担が増した。
第6問
A:旅行中の移動の方法についての2人の対話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。問34では、昨年までの主な論点を選ぶ問題から対話の中で述べられている意見を選ぶ問題に変わった。
B:運動を始めることについての4人の会話を聴き取り、問いの答えとして最も適切な選択肢を選ぶ問題。会話のテーマに関する各話者の立場を理解する力と、考えの根拠となる図表を判断する力が問われた。

平均点の推移

年度 2024年度 2023年度 2022年度 2021年度 2020年度
平均点 67.24 62.35 59.45 56.16 57.56
前へ
次へ
  • 2021年度は大学入学共通テスト第1日程の平均点
  • 2020年度は大学入試センター試験の平均点(50点満点を100点満点に換算)
共通テスト 科目別学習アドバイス

PAGE TOP